イタリア旅行記:第三~四日

1日でヴェネツィアに完全に骨抜きにされ「移動したくない!ココに住む!!」と言い張っても計画が変わるわけはなく、慌ただしく荷物をまとめて駅へ行く。

本日はフィレンツェまで特急で向かう。

割と快適な車内。2等なんていうから超満員みたいなのを想像していたけど、グリーン車に対する2等だもんね。

なおスーツケースはデッキに積んであって、盗られないかヒヤヒヤしていた。海外だからかなり疑心暗鬼になっている。日本じゃ放置して爆睡してるくせにー

カナリ田舎な車窓から。都会の間はかなり小規模で、岐阜~京都的な世界を想起する

 車内販売の類はなし。売店は有るらしいけど。あとトイレの洗面水が雀の涙かよってレベルで流れなくて焦った。

 

そして…

フィレンツェに到着。

◆2015/08/13 11:30 フィレンツェ

ヴェネツィアとはガラッと代わり、車が盛大に走っている都市感あふれる光景だ。

場所によっては石畳でその辺がヨーロッパっぽい。

勿論建物は殆ど石造りで、歩いているだけでも何時の時代なんだか一寸迷う。

 

ココからは永遠とフィレンツェの名所を巡っているので簡単なメモを張りながら写真を貼りまくっていく。

 

メディチ家礼拝堂

メディチ家っていうのは金持ちの家系で、この町の芸術家達のスポンサーとなっていた人だという。お陰で有名クリエイターが大量に集まり、有名作品を生み出したのだ…ということだ。そんな一族の眠る礼拝堂。

「天井が高い!!」というのが最初の感想。そして、この天井はこの先どんどん高さのインフレを起こしていくことになる。

 

◆ドゥオーモ

水曜どうでしょう」で見たこと有る…!

ヨーロッパ二十ヶ国完全制覇、第二夜で登場したのがこのドゥオーモだった。

大泉さんたちはこのドームの上に登ったり下で写真を撮っていたりしたね

手前は修復中。修理用の幕も観光地としてのプライドを感じる

ドゥオーモの展望台と、近くの鐘楼の展望台が会ったので双方登ることにした。

(観光地に来るといつも高いとこに登るな...)

しかし、古い建物なので基本階段。研究室生活の若体に鞭打ち登らなくては…

途中にはこんな休憩地点が。網の下は10メートルくらいの穴というハートフルな設計が心に刺さる。僕は2回位ジャンプしたら子供に譲った。存分に跳ねるがいいさ…!本当の畏れと出会う前にな…!

狭い道。

そのまま「ダークソウル」当たりに出てきそうな通路。

そしてこれを抜けていくと…!

たっけぇ!

さすが観光地。すべての建物が中世から停止されているかのよう。

1つのブロックは長方形の縁の部分に建物が連なって、真ん中の中庭が共有されているようだった。奥の方は山に囲まれていて、なんだか京都みたいだった。ココでもやはり高い建物は時計塔か鐘楼。近代的なものは一切なかったのが印象。

 

ここで一旦ホテルに戻り、(Wifiでネットができるので家族全員が黙る)夜になって御飯を食べに出かける。目当てのところがあっのだけど閉まっており、裏路地だし怖い絶対ゴロツキに見つかる身ぐるみ剥がされて乱暴されてしまうと貞操とネタの間を彷徨っているところで見つけた食堂に入り込んだ

家庭料理という感じ。イタリアの料理は…味が…薄いんだな...

本日のビール。イタリアではビールとポテトとスープを毎回頼む人になってる

これは普通のラガーという感じでまぁまぁ。

イタリアの路地かくあるべし。黄色く染まるのがいいな

 

 

2015/08/14

フィレンツェ二日目は伊達政宗像からスタート!

 

博物館

こんな彫刻が廊下に大量に並んでいた。これぞ中世…

この乳のシワ表現をフェチと呼ばずしてなんと呼ぶんだろう…もう皆コレそういうところを描きたくてやってるんじゃないかと思えてくる

 

薄い布フェチ。

このおっさんすき

「ヴィーナス誕生」とか有名な作品も多くあり、「教科書とかで見たやつだ…」って作品が山のように出てくるのは変な気分がする。宗教画であるけど、要はキリスト教の二次作品と考えると、昔のPixivを見ているようで、作者の趣味や作成背景がうっすらわかってたのしかった。

 

突然のおむすび

普通の路地が絵になるってのはすごいな

今日のお昼。サンドイッチ的なもの。

余談だがこの店の男子トイレ、地面に埋め込まれている便器の上に島のように足を載せる部分があり、ほぼ和式みたいな感じでびっくりした。あれは二度と使いたくない...

 

近くの橋。

とにかく装飾しないと気がすまないのか

マネキンが無駄にスタイリッシュだとおもた。どの店もそんな感じ

こんな店をひやかしながらあるいた

実際のところ豆本の店や雑貨に幾つか目星をつけていたのだけど、悉く8月の休暇で閉まっていた。観光地とかどうでもいいノリで堂々休むんだな…

 

◆15:00 アカデミア美術館

あれが…

ダビデ像を見る。

やだ、たくましすぎる…

予想の5倍位大きくて骨抜かれそうだ

剛毛過ぎやしやせんかね…(何がとは言わない)

臀部がすごいなと思う

夜のヴェッキオ橋

多分どうでしょうで大泉さん達が写真とってたとこ

本日の夜御飯。何も考えずにビールを注文したら1パインドで来たンだが…

この店のおじさんがずっと

観光客は多かったからイタリア感はしなかったが、レストランやお店などでは店員がすごいオープンだなという印象を感じる。馴れ馴れしいとかではなくて、必要以上にへりくだったりしないところとか…何も言わないと最大サイズでビールもってくるところとか…(白目)

 

とにかくフィレンツェは街中どの建物でも彫刻がボンボン立っていて、東京とはやっぱ違うよなぁって思う。

 

そういえば帰るときに酔っぱらいの若者たちに囲まれて一緒に写真をとった。

酔っぱらいはドコモ一緒だよなと思った

 

そうやって1日は更けていった。確かジェラートを帰りに食べて美味しかったのを覚えている。

 

石畳は歩きにくいが道は道として歩ける。

イタリア旅行記:第二日

<2015年8月12日 7:00>

◆ホテル ベリーニ

遠くの海外に行って直ぐ問題になることといえば、時差なんだけど、欧州は7時間ほどのズレが有るため、ちょうど1睡眠単位で時間がずれる。ホテルに付いた時点で東京なら朝まで夜ふかしをしたことになり、当然すぐには眠り起きることができない…

 

と思ったのだけど、普通についた途端現地の睡眠ペースで起きることができた。

昼夜逆転のクセがこんなところで役に立つとは…

 

宿の上から見た朝。屋根一面の茶色が異国を意識させる。飛び交う鳥もカラスじゃなくてカモメな辺りが無駄に洒落た感じを醸し出す。

ちなみにこの宿のエレベータのドアギロチンみたいに開閉するからとても怖かった。

 

◆9:00 大運河・駅前

というわけでホテルを出て、全力で歩き出すとしよう。

ヴェネツィアは街全体が島なのだけど、その内部を大きな運河が蛇行して走っている。これが幹線道路の役割を果たしていて、ゴンドラや荷物運搬の船が往来しているのだ。というわけで、街の中心に行くためにヴァボレット(水上路線バス)に乗って運河を進む。

陸路はこんな感じ。車社会を歴史で殴りつけていくスタイル

こうやって、細い道はゴンドラ専用のマークや標識がある。ARIAでもこういう道、たくさん出てきたね。他にもお馴染みの色付きポールなどもたくさんあった。

船やゴンドラが軽快に通って行く。若い兄ちゃんもハゲたオッサンも皆船を操ってるんだけど、なんかかっこよく見える。

ここが街の中心、サン・マルコ広場

今後もイタリアでは様々な場所で広場が出てくることになる。協会とセットで広場が作られることが多いからね。昔の井戸端みたいなものだろう。こんな規模で。

この広場の構図は、ARIAでも使われていて

ほら。完全に一致でとてもテンションが上がる

 海の方がとても綺麗だ。レイヤーのように様々な船が行き交う様がずっと飽きずに見ていられる。

で、次に鐘楼にのぼる。

エレベーターレッツゴー

色彩がニホンじゃ絶対見れない。近代を排して昔から変わってないのだろうな。

タイムスリップのような不思議な気分がする。

バリア橋。ARIAの流星群回で出てくるよ

そしてココが姫屋のモデルとなった「ホテル ダニエリ」。

海の面前に構える超高級ホテルらしい。なるほど。それはぜひ泊まってみたいものだ…

ロビーまで潜入した。

ホントにこれホテルなの????逃げ出した

こういう路地の世界すら物語っぽい

市場では色んな野菜や魚がゴロゴロしてた。あと足にゲイシャのタトゥを入れてる人がいた…なんで…

昼ごはんメモ。快心のビール進撃が始まる...

 

午後どうするか。適当に歩いてもいいんだけど、やはりヴェネツィアに来たというなら…

ゴンドラに乗らないと。

ゴンドラを漕いでくれたのは陽気な兄ちゃん。行き交う人にめっちゃ声をかけてスイスイ進む。これがウンディーネみたいなキレイなお姉さんだったらもう天国だろうね

でもゴンドラのウデマエは見事なもので、狭い路地でもぶつかること無く華麗に進むのは地味にすごいな。ベタすぎて乗るのどうしようって思ってたけど、やっぱり王道を行かないとだめだね。手のひら回していこう

仮面。これはお祭りでつけるやつだ。家用に買った。

カフェで音楽を奏でてくれるおじさん。無駄に格好いいな…

カフェは広場にいくつかあり、交代で曲を演奏しているようだった。おしゃれ感だ…ヨーロッパの広場で曲を聴きながら茶をシバイているなんて…

ちなみに曲代なのか€3~4ほど高かった

夕飯メモ。むこうの大衆ビール・モレッティ。飲みやすい白風味

レストランは普通。すこし店員のお姉さんが反応悪かった

 

夜の広場に戻ると、また綺麗にライトアップされていた。

物売りの兄ちゃんたちが謎のLEDヘリコプターや謎のLEDライトを売りまくっていた。

海が近いせいで風もあり、とても雰囲気が出ていた

そうして宿に戻る。

実はその前に近くの酒屋さんでリモンチェッロを買ったりした。その時は1人だったので、なれない英語で店員さんに大量の試飲をさせてもらいつつ、まあ良さそうなのを買った。中学英語だったし向こうは「ウマイ」「アマイ」などの日本語で応酬してきて、とてもスムーズであった。

 

あとホテルの中でペルー人の母娘と喋った。わー可愛いなーお母さんおっぱいおおきいなーと思いながらドア譲ったりニコヤカにアハハハ~とか言えたのでよかったねアキサモ君

 

というわけで駆け足だったヴェネツィアだが、ホントにどこをとってもテーマパークのよう、ここまで物語のような水と空の街だとは思ってなくて、ARIAを思い出しながらひたすら浄化されている一日だった。日本じゃ絶対ない空間で、オッサンは笑いながら船漕ぐし、水面の音はするし、まあ素敵なところでした。ネオ・ヴェネツィアもきっと素敵なところだろうし、これは2300年がたのしみだね。

 

明日は電車でフィレンツェへ。

 

よもやまTips

・ヴァボレットの接岸は最初ガン!で後スイーッと

・自撮り棒の多さ

・鳩をクラッカーなんかで一斉に飛ばす

・レモンジュースがマジでレモンマジで酸っぱい

・行き交うゴンドラの兄弟、兄が「チャイニーズ?」といって弟が「コンニチワ」って行ってた。弟君最高。

・中国人がゴンドラに乗りまくっててもうディズニーのアトラクションかよってくらい並列に並んでいた。

・島の裏側は工場や業務用のドッグが多く、テーマパークの裏側みたいだった

 

イタリア旅行記:第一日

普段から旅行に行きたいと行って、それでたまには何処かへ行ったりもするんだけど。

行くと行ったことに満足してその時のことを忘れてしまうことが多い。でも旅行中に考えてることは明らかに普段と違って、何かが変わった気がしたりしなかったりもする。記憶の悪い私はそれを忘れるから始末が悪い。

 

そんなわけで、この旅行記は自分の備忘録のようなものだ。写真は記憶を辿る重要な種だけど、そのときの匂いとか耳に入ったこととか、そんなことをメモできればいいかなと思う。お付き合いいただけるならありがたい限り。

 

<2015/08/11 成田空港~アムステルダムヴェネツィア

3月の或る日。

 

父親「カーサンとヨーロッパに旅行に行くけどお前来る?」

さも「イ"キ"タ"イ"!」

 

そんなわけで海外旅行に行くことになった。自分としては高1以来、8年ぶりの海外。

欧州は初めてだし、それに親の金で旅行に行けるのはなかなかないしだったので、この機会を逃す手はない。コミケの当番を友人に頭下げてお願いし、但し同人誌は死にながら描き上げ、大学の用事がかぶらないことを祈り続けて数ヶ月。

◆8/11 午前11時

そんなわけで成田を出る。出国審査が予想以上にガバガバだった。

見たことのない土地を眼下にシャッターを機内で撃ちまくる。

というか飛行機ビール飲み放題なんですね。CAがカート持ってくるたびにハイネケンを飲み干して次をもらう飲み放題居酒屋モードになってた

乗り継ぎ:アムステルダム空港…なのでオランダの景色。縦に長い畑が目立つ。

アムステルダム空港はショッピングモールみたいな形をしていた。木とかが植わってるし。ただ人が少なくてあまり海外感がなかった気もする。

売店の冷蔵庫でチューリップが売ってた。飲み物置いてやってくれ

このへんに来ると店員はかなり外国人チックでぶっきらぼうな雰囲気出しており、うまくバーコードが読み込めないと「...Shit.....」とかつぶやいていたのを聞いた。ぶっきれすぎる

<オレハココニイルゾー

みんなだいすきレッドブルやモンスターも売っていた。値段は300円ほど。

黒い奴はノンシュガーらしいが薄水色と何が違うんだろう?

 

 

そして乗り継ぎを経てイタリアに到着。見たままのバスにノリ、乱暴に揺れる道を30分ほど過ぎて折りた先には。。。

 

水の都が待っていたーーーー

 

もうこの時点で潮の香りと波の音が入ってきて、テンションが上がり始めていた。いたんだけど、ただ潮の香りは船橋でもよく嗅いだし、旅行先のことをあまり調べていなかった僕はそれなりの冷静なテンションで、すげーと口にだすことで気分を盛り上げていた感じもある。そんな冷静なテンションを保ちながら宿に入っていった。

 

そう僕はこの時わすれていた。ここがARIAの、ネオ・ヴェネツィアの下敷きになっている地だということに...